素晴らしい芸術品が無料で見られる!ローマのおすすめ3教会を巡ってみよう

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3日目 スペイン広場とパンテオン周辺
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ローマの市内観光は終えたのですが、フライトまでまだ時間があるので教会巡りをします。ローマはフィレンツェやベネチアと違い、ほとんどの教会が無料で入場できる太っ腹な街なんです。しかも美術館に展示されていてもおかしくないような、巨匠たちの芸術作品が所蔵されている教会も多いんですよ!テルミニ駅と隣のレプッブリカ駅周辺にある、3つの教会を巡った様子をお伝えします。

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ローマの3教会の場所

宿泊したホテルから近い、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会 → サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会 → サンタ・マリア・マッジョーレ教会の順に見学してきました。地下鉄の最寄り駅は、テルミニ駅またはレプッブリカ駅になります。

サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会

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最初に訪れたのは、サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会です。17世紀にカルロ・マデルノによって設計され、ファサードはジョヴァンニ・バッティスタ・ソリアが完成させました。ダン・ブラウン原作の「天使と悪魔」に登場し、日本でも一躍有名となった教会です。

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教会の目の前には、ドメニコ・フォンターナ作「モーゼの泉」があります。16世紀に教皇シクストゥス5世が引かせた、フェリクス水道の湧き出し口として造られました。日本での知名度は低いですが、トレヴィの泉、パオラの泉と並ぶローマ三大噴水の一つです。

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それでは教会に入場してみます。外観からは想像できないほど、内部はとても豪華ですね~!柱から天井までびっしりと装飾されており、天使もあちこちに配置されています。クーポラには美しいフレスコ画「聖母被昇天」が描かれていました。

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天井を見上げると、天使たちに囲まれたフレスコ画「異端に勝利する聖母」があります。
そしてこの教会の最大の見どころは、ベルニーニ作「聖テレジアの法悦」なのですが、なんと写真を撮り忘れてきました…。彫刻とは思えないほど柔らかく繊細で、素晴らしい作品ですから皆さんは撮影をお忘れなく(笑)

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こちらは目がチカチカするほど金ピカに装飾された主祭壇です。入口上部にはパイプオルガンもあり、まるで舞台のように豪華な装飾が施されていました。

【サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会】
時間:8:30~12:00/15:30~18:00、祝日は15:30~18:00のみ
料金:無料
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サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会

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続いて、レプッブリカ駅前のサンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会にやってきました。パッと見は遺跡に見えたので、最初は教会だと気付きませんでした。それもそのはず、4世紀頃の古代ローマ遺跡「ディオクレティアヌス帝の浴場跡」を活かし、ミケランジェロが設計した教会なのです!

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教会の目の前には、映画ローマの休日にも登場した共和国広場があります。アン王女が夜中にこっそりと抜け出し、トラックの荷台から降りた最初の場所です。広場の中心には「ナイアディの噴水」があり、交通量の多いロータリーに囲まれていました。

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それでは教会に入場します。中に入るとまず、クーポラのある天井の高い空間が広がります。人と比べると、とても巨大な空間なことがわかりますでしょうか?

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教会内部は正十字の形をしており、正面奥に見えるのが礼拝堂です。また、教会内にはガリレオ・ガリレイに関する展示がありました。17世紀にガリレオの地動説は聖書に反するとして、宗教裁判で彼は有罪となります。最近になりローマ教皇庁はガリレオの地動説を認め、ここで名誉回復のミサが行われました。

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こちらは、右側の翼廊にある礼拝堂です。こうやって見学していると、ここが公衆浴場だったとは想像もつきませんね。当時は浴槽のほかに運動場や庭園もあり、なんと一度に3000人も収容できたそうですよ!

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反対側の左翼廊にある礼拝堂です。外観は遺跡を活かした力強くワイルドな印象だったのですが、教会内はピンクや水色を基調として可愛らしく対照的な雰囲気でした。

【サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会】
時間:7:30~19:00、日曜・祝日は~19:30
料金:無料
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サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂

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続いては、テルミニ駅近くのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂にやってきました。サンタ・マリア=聖母マリア」に捧げられた教会というのは数多くあるのですが、「マッジョーレ=大きい」という名が付いている通り、その中で最も大きいのがこの教会なんです。4世紀に建てられた後は改築を重ね、15世紀には鐘楼、18世紀にはファサードが加えられるなど様々な建築様式が取り入れられています。

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教会の正面広場には円柱が立っているのですが、これはフォロ・ロマーノ内にある「マクセンティウス帝のバジリカ」に立っていたものを移設してきました。また、教会裏側にもエスクイリーノ広場という広場があり、元はアウグストゥス帝廟の入口にあったオベリスクが立っています。

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この教会は「サン・ピエトロ大聖堂」「サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂」「サン・パオロ・フオリ・レ・ムーラ大聖堂」と並ぶ4大聖堂の一つです。この4大聖堂はバチカン市国外にあっても、バチカンの権利が認められる特別な場所なんです。教会内部は三廊式になっており、中央廊には36本の大理石柱が立っています。

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柱の上はぎっしりとモザイク画で埋め尽くされており、旧約聖書の36場面が描かれています。また振り返ると、入口の真上には聖母マリアの美しいステンドグラスがありました。

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教会の奥には主祭壇があり、フェルナンド・フーガ作「ブロンズの天蓋」で覆われています。サン・ピエトロ大聖堂の天蓋よりも小ぶりですが、内側に鳩が描かれている点は同じでした。

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そして天蓋の真下は地下聖堂になっており、重要な聖遺物が収められています。

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地下聖堂へ続く階段を下りると、まずローマ教皇の大理石像がお出迎えしてくれます。

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金銀細工の隙間から少し見えているのが、聖遺物「カイバ桶の木片」です。ベツレヘムでキリストが誕生の際に寝かされていた「ゆりかごの一部」なんです!ひっきりなしに人がやってきて、信者や観光客の方が熱心にお祈りを捧げていました。

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後陣には、ヤコポ・トリッティ作の黄金のモザイク画「聖母マリアの戴冠」がありました。教会見学の際は短パンなど肌の露出が多い服装は避け、フラッシュ撮影にも注意しましょう。ローマには素晴らしい教会が数多くあるので、定番観光地だけでなく教会も巡ってみて下さい。

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