個人旅行でイタリアの人気3都市を周遊し、最初に訪れたのが「水の都」ベネチアでした。このページでは、ベネチアの玄関口であるヴェネツィア・テッセラ国際空港から市内への行き方を紹介します。さすが水上都市らしく、空港から市内へは陸路(車)と水路(ボート)の合わせて5つのアクセス方法があります。
羽田からドーハ経由でベネチア空港に到着
カタールのドーハ経由で羽田出発から約21時間。世界でもここだけにしかない絶景、水上都市のベネチアに到着しました。上空から見たベネチアの街は本当に美しく、海にぽっかりと浮かぶ姿は不思議な光景ですね。
入国審査のブースは少なかったですが、あっという間に審査を終えてヴェネツィア・テッセラ国際空港の到着ロビーへ出てきました。ベネチアは冒険家マルコ・ポーロの出身地なので、この空港は別名「マルコポーロ国際空港」とも言います。軽食が取れるカフェは一つだけと、こじんまりした空港なので迷うことはないでしょう。両替所は手荷物の受取エリアに2か所、到着ロビーに1か所ありました。
ベネチア空港から市内へのアクセス方法
ベネチア空港はベネチア本島ではなく、イタリア本土側に位置しています。ベネチア空港から市内へのアクセス方法は、緑ルートの陸路(車)と青ルートの水路(ボート)があります。ベネチア本島は車の乗り入れが制限されているため、陸路だとローマ広場までしか行くことができません。
陸路(車)
ATVO社のシャトルバス
ATVO社は、ベネチア空港と「ローマ広場」及び「メストレ駅」を直通で結ぶバスです。ATVO社のメリットは、直通なので早く移動することができ、トランクにスーツケースなどの荷物を預けられる点です。料金は片道8ユーロ、往復15ユーロ。
【空港→ローマ広場】
・バス番号:35番
・所要時間:20分
・運行時間:5:20~翌1:20、約20分間隔
【空港→メストレ駅】
・バス番号:25番
・所要時間:17分
・運行時間:6:06~翌1:20、約10~30分間隔
■チケットの購入方法
ATVO社の乗車チケットは、現地のチケット売り場もしくはオンライン予約での購入が可能です。事前にオンライン予約していった方が現地で並ぶ手間が省けます。チケット料金は8ユーロで、「ATVO公式サイト」またはチケット販売サイトの「ゲットユアガイド」から予約できます。
ATVO公式サイト(英語)
ゲットユアガイド公式サイト(日本語)
ACTV社の路線バス
ACTV社は、ベネチア空港と「ローマ広場」及び「メストレ駅」を結ぶ路線バスです。料金は片道8ユーロ、往復15ユーロ。ATVO社は直通バスなのに対し、ACTV社は普通の市バスです。途中でいくつかの停留所に停まるうえに、トランクに荷物は預けられません。一見するとメリットがないように思えますが、ベネチア滞在中に水上バスを利用する方はACTV社の方がおすすめです。ACTV社の水上バスと路線バスの共通乗り放題券を購入するとお得になります。
【空港→ローマ広場】
・バス番号:5番
・所要時間:25~30分
・運行時間:4:08~翌1:10、約15分間隔(深夜早朝は1時間に1本程度)
【空港→メストレ駅】
・バス番号:15番
・所要時間:25~30分
・運行時間:5:45~20:15、約30分間隔
■水上バス+路線バス乗り放題券の購入方法
水上バスと路線バスの共通乗り放題券は、現地のチケット売り場もしくはオンライン予約での購入が可能です。水上バスの乗船料金は片道7.5ユーロ、往復13ユーロします。水上バスに3回乗れば元を取れてしまうので、1日乗り放題券を買った方がお得です。乗り放題券(1日券、3日券、7日券)は、「ACTV公式サイト」またはチケット販売サイトの「ゲットユアガイド」から予約できます。
ACTV公式サイト(英語)
ゲットユアガイド公式サイト(日本語)
メータータクシー
メータータクシーは、ローマ広場やメストレ駅まで30~40ユーロ程度(深夜早朝料金は別途加算)で行けます。所要時間はどちらも約30分。バスの本数が少なくなる深夜や早朝、バスで移動するのが面倒という方におすすめの移動方法です。
水路(ボート)
ALILAGUNA社の水上バス
ALILAGUNA社の水上バスは、空港からベネチア本島の中心部「サン・マルコ広場」へ直接アクセスすることができます。空港と市内を結ぶ路線は、ブルー、レッド、オレンジの3路線があります。料金はいずれも片道15ユーロ、往復27ユーロなので、路線バスに比べるとやや割高。時間がかかるのはデメリットですが、サン・マルコ広場周辺のホテルに宿泊する方は近くまで行けるので便利です。
【ブルーライン】サン・マルコ広場行き、6:15~翌0:30
【レッドライン】サン・マルコ広場行き、10:40~19:40
【オレンジライン】リアルト橋行き、7:45~23:45
※いずれも30~60分間隔で運行、所要時間は60~80分
Motoscafi社の水上タクシー
Motoscafi社の水上タクシーは、ベネチア空港からホテル最寄りの船着き場まで専用ボートで連れて行ってくれます。24時間運航しており、ボートの定員は10名。料金は行き先による定額制で、ベネチア本島のホテルまでは115ユーロです。空港からの移動手段の中では最も高額ですが、人数が多い時は利用するメリットがあると思います。貸し切りボートなので、ベネチアの優雅な気分を満喫したい方にもぴったりと言えます。
空港送迎サービス
自力でベネチア市内へ移動するのが不安な方は、シャトルボートや送迎専用車での空港送迎サービスを利用するという手もあります。公共の乗り物で移動するよりは割高になりますが、旅慣れていない方や深夜早朝に到着した場合も安心です。ボートを利用した場合は宿泊するホテル近くの船着場まで、車はローマ広場まで送迎してもらえます。
【ベルトラ】ベネチア空港-市内送迎サービス(日本語ガイド)
【ゲットユアガイド】ベネチア空港-市内送迎サービス(英語ガイド)
ベネチア空港のチケット売り場
水上バスと地上バスのチケット売り場は、空港到着ロビーの出口に向かって左手にあります。チケット代はクレジットカードでも支払い可能です。Motoscafi社の水上タクシーに乗る場合は、すぐそばに別のカウンターがあります。行き先を告げて料金を支払えば、バウチャーがもらえます。
私達は滞在日数が長いので、ACTV社の共通乗り放題券(3日券/40ユーロ)を購入しました。他にも1日券/20ユーロ、2日券/30ユーロ、7日券/60ユーロといったチケットがあります。
ベネチア空港から市内への移動レポート
チケットも無事に購入できたので、市バスに乗って市内へ移動します。空港の外に出て、目の前の道路を一本渡ればすぐにバス乗り場があります。外に出てみると、思っていたよりもベネチアは暑い…。訪れたのは6月だったのですが、前情報よりもかなり暑かったです。想像以上に日光もきつかったので、日焼け対策はお忘れなく。
乗り場はこんな感じで、10分ほど待つとバスが来ました。早朝や深夜は便数が少なくなるので注意してください。
バス乗り場のすぐそばには、自動券売機もありました。この券売機でも、カウンターと同じく1日券や3日券などが購入できます。
こちらがACTV社の5番バスで、ローマ広場へ行くバスです。2両連結のとても長いバスで、清潔&快適でした。ちなみに運転手さんは、サングラスのやたらと似合うイタリアナイスガイでした(笑)
乗車したら、バス前方に付いているこの機械に必ずチケットをかざしましょう。かざす場所が分からず困っている観光客もいましたが、かざし忘れると高い罰金が取られますので注意してくださいね。
空港はイタリア本土側にあるので、しばらくは海の見えないのどかな田園風景を走ります。約20分ほど走ると、イタリア本土とベネチア本島を結ぶ橋が見えてきます。
あっという間にローマ広場へ到着しましたが、まだ運河が見えませんね。車の乗り入れはここまでなので、ローマ広場にはたくさんのバスが停まっていました。