これだけは押さえておくべき!世界遺産フォロ・ロマーノの見学ポイント16

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1日目 フォロ・ロマーノとコロッセオ
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フォロ・ロマーノは、有名な「コロッセオ」や「パラティーノの丘」の近くにある古代ローマ遺跡です。ローマ市内には映画「ローマの休日」のロケ地をはじめとした観光スポットがたくさんあるので、観光時間があまり取れない方も多いかと思います。

そこで今回は、これだけは押さえておきたいフォロ・ロマーノの見学ポイント16を紹介していきます。時間があればフォロ・ロマーノに隣接した、パラティーノの丘も見学するのがおすすめです。観光の所要時間は1~2時間くらいが目安になります。

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フォロ・ロマーノについて

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フォロ・ロマーノは約2000年前の古代ローマ遺跡で、世界遺産に指定されています。「フォロ・ロマーノ=ローマ市民の広場」という意味で、政治・宗教の中心として栄えました。「賽は投げられた」の言葉で有名なユリウス・カエサルが演説をし、歴代皇帝たちが凱旋した場所でもあります。現在は基礎や柱の一部しか残っていませんが、当時は巨大な石造りの神殿・凱旋門や下水道も整備されていました。当時のローマは、2000年前とは思えない高度な建築技術を持っていたことが分かります。

営業時間

1/2~2/15 8:30~16:30
2/16~3/15 8:30~17:00
3/16~3月最終土曜 8:30~17:30
3月最終日曜~8/31 8:30~19:15
9/1~9/30 8:30~19:00
10/1~10月最終土曜 8:30~18:30
10月最終日曜~12/31 8:30~16:30
※最終入場時間は、閉場の1時間前です。

定休日

1/1、12/25

所要時間

フォロ・ロマーノ観光の所要時間は、遺跡全体を一通り見学して1時間~1時間半くらいが目安となります。フォロ・ロマーノに隣接した「パラティーノの丘」まで見学すると、2時間~2時間半が目安です。

服装・持ち物

フォロ・ロマーノは日差しが強く、日陰となる場所がほとんどないので、日焼けと熱中症の対策が必要です。帽子やサングラスを着用し、飲み物は1人1本ずつ持ち歩いて観光するのがおすすめです。日傘をさしている人もいましたが、邪魔になるので避けた方がいいかもしれません。遺跡内の通路はあまり整備されていないので、歩きやすい靴で訪れるのが良いです。また、フォロ・ロマーノの敷地は広い割にトイレが少ないので、出入口付近にあるトイレで済ませておくと良いでしょう。

フォロ・ロマーノの入場チケットについて

フォロ・ロマーノの入場チケットは、「コロッセオ」と「パラティーノの丘」との共通チケットになっています。このチケットを購入すれば、フォロ・ロマーノ、コロッセオ、パラティーノの丘、全てに入場可能となります。チケットの有効期限は2日間です。

・大人 16ユーロ(ネット予約は予約手数料が加算されて18ユーロ)
・子供(18歳以下) 無料

※毎月第一日曜は、無料で入場できます。

入場チケットの予約方法

フォロ・ロマーノのチケット売り場は、コロッセオのチケット売り場に比べて空いていますが、タイミングによっては少し並ぶこともあります。スムーズに入場したい方は、事前にチケットを予約していくと良いでしょう。フォロ・ロマーノの入場チケットは、コロッセオ公式サイト(英語)やゲットユアガイド公式サイト(日本語)から予約できます。

コロッセオ公式サイトから予約する(英語)

フォロ・ロマーノ専用のチケット予約ページはありません。そのためコロッセオ公式サイトから共通チケットを予約すれば、フォロ・ロマーノにも入場が可能となります。コロッセオの公式予約サイトは英語なので、慎重に予約を進めて下さい。当サイトへよくお問い合わせを頂くのが、間違えて予約してしまったというトラブルです。残念ながら共通チケットは、いかなる理由があっても予約完了後の変更・キャンセルは不可となっています。もし間違えて予約してしまった場合は、もう一度チケットを予約し直すしかありません。

  コロッセオ公式サイト(英語)

チケット販売サイトから予約する(日本語)

コロッセオの入場チケットは、チケット販売サイトのゲットユアガイドから予約することもできます。料金はコロッセオ・フォロロマーノ・パラティーノの丘の共通チケットが23.8ユーロになります。公式サイトから予約する場合よりも割高になりますが、日本語で簡単に予約できるのがメリットです。予約当日はチケットを持参すれば、優先入場の入口からすぐに入場できます。

  ゲットユアガイド公式サイト(日本語)

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フォロ・ロマーノの見学ポイント16選

見学ポイントの地図

フォロ・ロマーノの敷地内は看板が少なく、ただ遺跡がゴロゴロと転がっている場所も多いです。ガイドブックがないと何の遺跡かよく分からないので、この地図を参考にすると良いでしょう。遺跡内を西から東へ、地図上のAからPのマーカー順に見学すると効率が良いです。

また、フォロ・ロマーノの近くには有名な「コロッセオ」と「パラティーノの丘」があります。この3か所を一緒に観光する場合は、フォロ・ロマーノ → パラティーノの丘 → コロッセオの順に巡るのがおすすめです。時間がない方は、フォロ・ロマーノ → コロッセオだけでも充分に楽しめます。地図上で緑色に囲まれた所がパラティーノの丘、赤色で囲まれた所がコロッセオです。

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フォロ・ロマーノには北側と東側に出入口がありますが、フォリ・インペリアリ通り沿いにある北側出入口から入場するのがおすすめです。私達は、ここで「フォロ・ロマーノ、コロッセオ、パラティーノの丘の共通チケット」を購入しました。

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それでは、フォロ・ロマーノの見学ポイント16をポイントAからPまで順番に紹介していきます。ポイントA 入場するとすぐ右手に見えるのが、こちらの「アントニヌス・ピウス帝とファウスティーナの神殿」です。五賢帝の一人であるアントニヌス帝が、妻ファウスティーナに捧げるため141年に建設した神殿です。正面の階段と円柱が神殿跡で、背後にある教会は中世に建てられたものです。

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ポイントB 隣にあるのは紀元前179年、エミリア一族によって建てられた「エミリアのバジリカ」です。裁判や商取引など、多目的に利用されていた会堂です。ゴート族の侵攻によって焼失してしまいましたが、元はとても大きな建物でした。

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ポイントC さらに西方向に進むと、政治の中心地であった「元老院議事堂(クーリア・ユリア)」があります。最初に建設されたクーリアは焼失→ユリウス・カエサルが再建→アウグストゥス帝が完成→ディオクレティアヌス帝が再建→現在の建物は20世紀に復元、という流れです。

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ポイントD 真向いにあるのが、「セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門」です。白い大理石製で、高さは21メートルあります。セプティミウス・セウェルス帝とその息子カラカラとゲタが、二度に渡って勝利したパルティア戦争を記念し建てられました。

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ポイントE そして、今通ってきた凱旋門へ続く道が「聖なる道(ヴィア・サクラ)」です。かつては凱旋パレードや宗教行事の行われていた、神聖な大通りです。

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ポイントF 続いて、南方向にあるのが「サトゥルヌスの神殿」です。農耕の神サトゥルヌスに捧げるため、紀元前501年に建てられ何度か再建された神殿です。神殿の入口部分だった8本の円柱だけが、綺麗に残っていますね。

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ポイントG ここからは東方向に進んで行きます。こちらは「フォカス帝の記念柱」です。東ローマ帝国の皇帝フォカスが、教皇にパンテオンを献上したことを記念し建てられました。かつては柱の先端にフォカス帝の像が飾られていましたが、後に破壊されてしまいました。

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ポイントH 隣の大きな遺跡は「ユリウスのバジリカ」という会堂跡です。現在は基礎部分しか残っていませんが、当時は4つの裁判所があり司法・行政に利用されていました。ユリウス・カエサルが建設を始め、アウグストゥス帝が完成させました。

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ポイントI 隣の大理石で出来た3本柱は、「カストルとポルックスの神殿」になります。紀元前495年、レギッルス湖畔の戦いで共和政ローマ軍は勝利します。伝説によると双子神のカストルとポルックスがこの戦いに勝利をもたらしたとされ、彼らに捧げるため建てられた神殿です。

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ポイントJ 「エミリアバジリカ」と「カストルとポルックスの神殿」に挟まれた辺りは、このように広場っぽくなっています。ずいぶんと観光客が多いなと思っていたら「カエサルの神殿」に人が集まっているようです。分かりずらいですがちょうど写真の右側です。今でも大人気の英雄なんでしょうね。

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ポイントK また東に進むと、大理石の柱が一部残っている「ヴェスタの神殿」があります。炉とかまどの神ヴェスタに捧げるために建てられた、元は円形の神殿です。神殿内では「聖なる火」が灯され、純潔を保った巫女たちが守っていました。

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ポイントL ヴェスタの神殿と隣り合っているのが、こちらの「ヴェスタの巫女の家」です。聖なる火を守っていた巫女たちは、この2階建ての大きな住居で生活していました。

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ポイントM 巫女の家の向かいにあるのが「ロムルスの神殿」です。マクセンティウス帝が亡くなった息子ロムルスに捧げるために建てたと言われる神殿です。

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ポイントN 隣にある大きな遺跡は「マクセンティウス帝のバジリカ」です。マクセンティウス帝が建設を始め、コンスタンティヌス帝の時代に完成しました。壁の一部しか残っていませんが、当時は巨大な会堂で裁判や会議などに利用されていました。

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ポイントO 時間があれば訪れてみたいのが、隣にある「考古学博物館」です。フォロ・ロマーノ内から発掘された出土品を展示しています。

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ポイントP こちらが最後の見学ポイントである「ティトゥス帝の凱旋門」です。ティトゥス・フラウィウス・ウェスパシアヌス帝が、ユダヤ戦争に勝利したことを記念し西暦81年に建てられました。内側には繊細な彫刻が施されていましたよ。

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ティトゥス帝の凱旋門の真正面には、こちらの東側出口があります。もう目の前には「コロッセオ」が見えているのが分かりますか?時間がない方はここから出て、コロッセオへ向かいましょう。

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パラティーノの丘

ここからは、時間がある方向けにパラティーノの丘を紹介していきます。パラティーノの丘は、フォロ・ロマーノの南側に隣接した遺跡群です。フォロ・ロマーノの最後の見学ポイントである「ティトゥスの凱旋門」から真っ直ぐ歩いていくと、パラティーノの丘の敷地内に入ります。営業時間はフォロ・ロマーノと同じなので、時間がある方はぜひ訪れてみてください。

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ローマは7つの丘の上に築かれたと言われており、そのうちの一つが「パラティーノの丘」です。パラティーノの丘は、ローマ建国の英雄であるロムルスとレムスが住んでいた場所であります。その後は、アウグストゥス帝をはじめとした歴代皇帝や貴族たちが豪華な邸宅を構えました。写真はドミティアヌス帝の時代に造られた「スタディオ」です。周囲は2層の豪華な柱廊に囲まれていました。諸説ありますが、馬場または競技場、中庭として利用されていたのではないかと考えられているようです。

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スタディオの左側にあるのが「皇帝の観覧席」です。半円の形をしており、かつてはドーム型の大きな建物でした。皇帝はここから優雅に競技を眺めていたのでしょうか?

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写真左はドミティアヌス帝の私邸だった「ドムス・アウグスターナ」です。右はパラティーノの丘に水を供給していた「クラウディウスの水道橋」です。この時代からインフラ整備がされていたとは驚きですよね!この他にもアウグストゥス帝の家、妻リヴィアの家、パラティーノ博物館などたくさんの見学ポイントがありましたよ。

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一通り見学を終えて、サン・グレゴーリオ通り沿いにあるパラティーノの丘側出入口に出ました。このパラティーノの丘側出入口にも、「コロッセオ、フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘の共通チケット」が購入できるチケット売り場があります。ここから250mほど直進すれば、コロッセオに到着します。

フォロ・ロマーノとパラティーノの丘のチケット売り場は、コロッセオのチケット売り場に比べて空いています。コロッセオへ向かう前にここでチケットを購入するか、ネットで事前にチケットを予約していくと、コロッセオの大行列に並ばずに済みます。入場チケットはコロッセオ公式サイト(英語)やゲットユアガイド公式サイト(日本語)から予約できます。

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