ベネチア本島をたっぷりと観光した後は、本島の周辺にある離島巡りをします。ベネチア本島周辺にはいくつか離島がありますが、今回はムラーノ島→ブラーノ島→リド島の順で観光したいと思います。本島から離島へ向かうヴァポレット(公共の水上バス)についても詳しく紹介していきます。
ベネチア本島からムラーノ島へのアクセス方法
ベネチア本島からムラーノ島へは、ヴァポレットと呼ばれる水上バスを利用して行きます。本島とムラーノ島を結ぶヴァポレットは、本島の4か所の停留所から発着しており、ローマ広場かサンタルチア駅から3番線に乗船すると一番便利です。サン・マルコ広場発着の7番線も便利ですが、遠いので少し時間がかかります。ムラーノ島には6か所停留所があり、一番大きな停留所はムラーノ・コロンナです。
ヴァポレットの路線図や時刻表は、運行会社のACTV社公式サイトをご覧ください。
出発停留所 | ヴァポレット番号 | ムラーノ・コロンナまでの所要時間 |
---|---|---|
ローマ広場(P.le Roma) | 3番 | 約20分 |
4.2番 | 約40分 | |
サンタルチア駅(Ferrovia) | 3番 | 約20分 |
4.2番 | 約40分 | |
フォンダメンタ・ヌォーヴェ(Fondamente Nove) | 4.1番 | 約10分 |
4.2番 | 約10分 | |
サン・マルコ広場(San Zaccaria) | 7番 | 約35分 |
水上バスのヴァポレットの料金
水上バスのヴァポレットの乗船料金は、片道7.5ユーロ、往復13ユーロします。3回乗れば元を取れてしまうので、20ユーロの1日乗り放題券を買った方がお得です。ベネチアに数日間滞在するのであれば、2日券/30ユーロ、3日券/40ユーロ、7日券/60ユーロを買えばさらに安くつきます。私達は3日券を購入し、滞在中はヴァポレットを乗り倒しました。乗り放題券は現地のチケット売り場や券売機のほか、オンライン予約でも購入が可能です。オンライン購入の場合は、「ACTV公式サイト」またはチケット販売サイトの「ゲットユアガイド」から予約できます。
ACTV公式サイト(英語)
ゲットユアガイド公式サイト(日本語)
ムラーノ島の地図
この地図は私達が実際に歩いた、約2㎞の観光ルートです。ムラーノ・コロンナ停留所をスタートし、島のメインストリートを歩き、ムラーノ・ファロ停留所でゴールしました。
イモトWiFi グローバルWiFi
ムラーノ島ってどんな島?
ムラーノ島は、カラフルな色合いが特徴のヴェネツィアン・グラスの生産地として有名です。鉛を含まないソーダ石灰を使用し、鉱物を混ぜることで色鮮やかなガラスが生まれます。島内には様々なガラス製品のお店が軒を連ねており、ヴェネツィアン・グラスの歴史がわかる「ガラス博物館」もあります。他にも、7世紀に建てられた「サンティ・マリア・エ・ドナート教会」とベッリーニの祭壇画が有名な「サン・ピエトロ・マルティーレ教会」も見逃せない観光スポットです。
私達はベネチア本島からではなく、宿泊しているリド島からムラーノ島へ向かいました。リド島のヴァポレット乗り場からは、ムラーノ島行きの18番線に乗船し、35分ほどでムラーノ・コロンナ(Murano Colonna)停留所に到着しました。
対岸に見えるのは、共同墓地しかないサン・ミケーレ島に建つサン・ミケーレ教会です。元々はサン・ミケーレ島とサン・クリストーフォロ島に分かれていましたが、二つの島を結合させて出来た島です。共同墓地には作曲家のストラヴィンスキーなど、多くの偉人が眠っています。
ムラーノ・コロンナ停留所の目の前には、ショップとガラス工房が併設されたカム・ムラーノ(Cam Murano)というお店がありました。工房では無料見学ツアーも行われているそうです。それではさっそく、島内をぐるりと一周してみます。
島のメインストリートである「フォンダメンタ・ディ・ヴェトライ通り」を真っ直ぐ進みます。ここはガラス製品のお店を中心に、レストランやカフェなどが並ぶ通りになります。運河を挟んだ対岸にも似たようなお店が軒を連ねる「フォンダメンタ・ダニエーレ・マニン通り」があります。
ここはメインストリートの中ほどにある、ガラス工房直営店のヴェニーニ(Venini)です。ギャラリーでは、ハイセンスなガラス製のインテリアを中心に扱っていました。
女性が目移りしそうな、ガラス製アクセサリーのお店もたくさんありました(笑)食器類の購入も考えたのですが、持ち帰りが不安だったのでこちらの飾りを購入してみました。
素朴な雰囲気が残る、可愛らしい街並みですね!ベネチア本島とは違い、観光客もそれほど多くないので散策しやすい島でした。ただ、島内は石畳の照り返しが強いので、夏に訪れる場合はサングラスや帽子があると良いでしょう。
さらに進むと、15~16世紀に建てられたサン・ピエトロ・マルティーレ教会があります。ジョヴァンニ・ベッリーニ作の「聖母子と天使と聖人達(バルバリーゴ祭壇画)」とヴェネツィアン・グラスで出来たシャンデリアがあることで有名です。
時間:9:00~12:00/15:00~18:00、日曜は15:00~18:00のみ
料金:無料
サント・ステファノ広場には、レンガ造りの時計塔とガラス製のオブジェがありました。広場にはオープンテラスのレストランがあり、ランチにぴったりの雰囲気でしたよ。
マルティーレ教会から100mほど進むと、緑色の橋が見えてきましたので渡ります。こちらはロンゴ橋と言い、島内を一望できるちょっとした撮影スポットになっています。
ロンゴ橋を渡ってすぐにジェラート屋さんがありましたので、ちょっぴり休憩することに。あっさりオレンジ系とコクのある芋系の味で、1つ1.5ユーロとお手頃価格でした。さすがジェラートの本場イタリア、絶妙な甘さで美味しいではありませんか!店内は繁盛しており、地元っ子にも観光客にも愛される人気店のようでした。
ジェラート店から400mほど進むと、ガラス博物館が見えてきます。私達は入場しませんでしたが、ヴェネツィアン・グラスの歴史を知りたい方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか?ガラス博物館から少し進むと、サンティ・マリア・エ・ドナート教会があります。7世紀に建てられたビザンティン様式の教会で、レンガ造りの外観に白い大理石の柱がアクセントになっています。教会の隣には立派な鐘楼も立っていました。
時間:8:30~12:00/16:00~19:00、日曜は16:00~18:00のみ
料金:無料
教会の入口は運河沿いではなく、教会と鐘楼の間の小道を進んだ先にあります。中に入ると、聖母の美しいモザイク画が迎えてくれましたよ。
これでムラーノ島はぐるりと一周しましたので、次の目的地ブラーノ島へ移動します!元来た道を引き返し、ムラーノ・ファロ停留所からブラーノ島へ向かいます。
ムラーノ島からブラーノ島へのアクセス方法
ムラーノ島からブラーノ島へは、同じく水上バスのヴァポレットを利用して行きます。ムラーノ島のムラーノ・ファロ(Murano Faro)停留所から12番線のヴァポレットに乗船し、ブラーノ島のブラーノ(Burano)停留所へ向かいます。所要時間は約35分で、1時間に3本(毎時19分、39分、59分)運航しています。
【ベルトラ】ムラーノ島・ブラーノ島 半日ツアー(日本語ガイド)
【ゲットユアガイド】ムラーノ島・ブラーノ島 半日ツアー(英語ガイド)