とうとうイタリア旅行も終盤に近付き、夕方までめいっぱい観光して帰国便に搭乗する予定です。今回は、映画「ローマの休日」ゆかりのスポットを中心に巡ります。私達は地下鉄でフラミーニオ駅まで行き、そこから徒歩で南下しました。フラミーニオ駅→ポポロ広場→スペイン広場→トレヴィの泉→パンテオン→ナヴォーナ広場、というルートです。このページでは、フラミーニオ駅からスペイン広場まで観光した様子をお伝えします。
スペイン広場への行き方
フラミーニオ駅からスペイン広場までの行き方です。
①地図上の緑ルートは最短ルートになります。約650m、徒歩8分です。→おすすめ!
②地図上の青ルートは私達が歩いたルートになります。約950m、徒歩12分です。→高級ブランドが並ぶ「コンドッティ通り」を歩きたかったので、私達はあえてこのルートを選択しました。
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フラミーニオ駅からスペイン広場へ
ローマの地下鉄は、A線とB線の2路線しかないので非常に分かりやすいです。フラミーニオ駅はA線にあり、ローマのメインステーションであるテルミニ駅から4駅目です。写真左の自動券売機で、5種類の乗車券の中からいずれかのチケットを購入します。今回は1.5ユーロの1回券を購入しました。
こちらがフラミーニオ駅です。駅を出るとすぐに、巨大な「ポポロ門」が目に入ります。
このポポロ門をくぐると…
ポポロ広場に出ました~!古代より交通の要所として栄えていた場所で、楕円の形をした広場です。広場の中心にはオベリスクがそびえ、その奥にはそっくりな形をした2つの教会が見えます。映画「ローマの休日」では、タイトルバックにこのポポロ広場と双子教会が映し出されます。
振り返ってみると、今くぐってきたポポロ門が見えます。かつては税関として使用されていた門で、ファサードの装飾はバチカン市国の「サン・ピエトロ広場」を設計したことでも有名なベルニーニが手掛けたものです。
ポポロ門のすぐそばには、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会があります。カラヴァッジョ作「聖パウロの回心」と「聖ペテロの磔刑」を所蔵していることで有名です。他にもラファエロが設計した礼拝堂やベルニーニの彫刻など、巨匠の作品が無料で見れる貴重な教会なんですよ。
時間:7:00~12:00/16:00~19:00、日曜・祝日は7:30~13:30/16:30~19:30
料金:無料
そして、広場の正面には形がそっくりな双子教会があります。向かって左側がサンタ・マリア・ディ・モンテサント教会、右側がサンタ・マリア・デイ・ミラコリ教会です。実は右側の教会の方が小さいのですが、同じ大きさに見えるように設計されているんですよ。
広場の中心には、高さ36メートルのオベリスクが立っています。もともとはエジプトのラムセス2世の神殿にあったものですが、初代ローマ皇帝アウグストゥスが遠征時に持ち帰りました。かつては「真実の口」の近くにある古代ローマ遺跡の「チルコ・マッシモ」に立てられていましたが、16世紀にこのポポロ広場に移設されました。
オベリスクのそばには、四方を囲うようにライオンの噴水がありました。百獣の王ライオンのくせに吐いて具合悪そう(笑)可愛かったので思わずパシャリ。
ポポロ広場からは南方に向かって、3本の道が放射状に延びています。スペイン広場へ向かう最短の道は、左の「バブイーノ通り」です。右の「リペッタ通り」を20分弱歩けば、パンテオンやナヴォーナ広場に出ます。私達は高級ブランド店が建ち並ぶ「コンドッティ通り」を歩いてみたかったので、遠回りにはなりますが真ん中の「コルソ通り」を進みました。
コルソ通りは「ポポロ広場」とヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂がある「ベネチア広場」の間、約1.5キロを一直線に結ぶ通りです。地図を見てみると、古代ローマ時代から重要な通りだったことがうかがえます。H&MやGAP、ナイキ、アディダスなど、カジュアルブランドのお店が多く並んでいました。
コルソ通りを8分ほど歩くと「コンドッティ通り」と交差しますので、ここを左折します。コンドッティ通りは高級ブランド店が建ち並ぶ通りで、プラダやグッチ、フェラガモ、ドルガバ、フルラ、エルメス、ディオールなどなど…世界に名だたるブランドが集まっています。中でもブルガリ、フェンディ、ヴァレンティノはここに本店があります。
スペイン広場に到着
どのショップも気軽に入れるような雰囲気ではなかったので、他の観光客もウインドーショッピングで楽しんでいるようです。少し歩くと、前方にスペイン広場が見えてきました~!ん?!なんだかイヤな予感が…。
なんと、スペイン広場のシンボルであるトリニタ・デイ・モンティ教会が工事中ではないですか~!足場で覆われていて全く見えません。
ついでにバルカッチャの噴水も工事中ときました…。「ローマの休日」を見て楽しみにしていただけに、これはかなりショックでした。
アン王女がジェラートを食べていた場所は、この辺りだったでしょうか?雰囲気だけでも感じようじゃありませんか!ちなみにこの場所では飲食が禁止されているので、ジェラート片手に記念撮影はできませんから注意してください。
こちらは、スペイン広場の近くにあり目立っていた「無原罪の聖母マリア柱」です。それでは気を取り直して、次の目的地であるトレヴィの泉へ向かいます。
ローマはお世辞にも公共交通機関が充実しているとは言えません。しかも観光スポットが点在しているため、フィレンツェやベネチアに比べて観光に不便な街です。地下鉄は2路線しかなく、市バスは観光客が利用するには難易度が高いという個人旅行者泣かせの街です。地下鉄と徒歩でも観光できますが、時間がない方はオプショナルツアーを利用すると効率良く観光できます。